the silver case
#0「シルバー事件」とは

1999年発売。ghm(グラスホッパーマニファクチュア)の新機軸アドベンチャーゲーム。 フィルム・ウィンドウという新手法は、テキストを「魅せる」ことが重視されている。 膨大な文章は単調に流れるのではなく、映像と組み合わされていて、それが世界観を作っている。

視覚的には各話ごとに静止画、アニメ、CG、実写などが使われ、刺激的。 マルチエンディングでもないし、操作性もあまり良くないと思うのだが、なぜか病みつきになる。

今でもghm公式HPの掲示板にはファンが書き込みをしている。深く狭く、息の長いゲームである。

#1 世界観

市場経済主導型社会主義国家・カントウ。その中でも特殊な完全自治地区「24区」。 ここは非営利団体FSO/TRO/CCOの三派が「ゴミ分別から治安まで、すべてをボランティア化」 することを目標とした地域である。

だが資金を企業、個人の献金に頼ってきた三派は企業間対立に巻き込まれ、 次第にFSO派対TRO/CCO派の様相を示し出す。

シルバーイメージ 様々な思惑の混ざり合う中で「シルバー事件」は起きた。

TRO/CCO連合執行委員長ナカネ ギンジがTV局にて暗殺される事件が発生。 容疑者はFSOが差し向けたウエハラ カムイ。カムイは続けてTRO/CCO連合の機密本部テレビ塔を襲撃し、 幹部10人を殺害した。被害者が高齢だったことから、事件はシルバー事件と命名される。

カムイは当時、広域捜査団特別捜査官だったクサビ テツゴロウに逮捕される。 クサビは「カムイを逮捕した男」の名誉を得る。

以上がマスコミに流れた「シルバー事件」の概要である。
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車イメージ あれから■年後。クサビは仕事帰りの車中にいた。

辛気くさいカーラジオの音楽に悪態をつきながら、殺風景な道を走らせる。

そのとき、車の前方に人影が現れた。

どうやら男らしいその人物は、片手に拳銃、もう片方には■■を持って車の前に立ちはだかる。
驚くクサビに男はいきなり発砲した。

事件再生。

現場には「リパブリック」と呼ばれる主人公の一行も向かっていた。
そしてこの事件が、主人公とクサビ等の属する「凶悪犯罪課」との最初の邂逅になる。

クサビは呟く。
「長い夜になりそうだ」

クサビの予感は的中することになる……

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