日曜日の隙間 〜出会い編〜

アミノ酸が入っているのが売りの飲料を片手に、布団の上に座り込むと、
カーテンの隙間から差した朝日が顔に当たって眩しかった。
ペットボトルを口に運びながら、まだ微かに酒の余韻が残った頭でテレビを付ける。
朝までの飲み会は気分的には楽しいが、体力的にはきつい。
適当にチャンネルを変えていた私の手がとまる。

画面に写っているのは久しく見ていなかった戦隊ものらしい。
だが10年ほど前に見ていたものとは明らかに雰囲気が違う。
そのまま私はテレビを見つつ飲料を飲んでいたが、いつしか手元が疎かになっていた。
夕日に染まった場面にかかる曲がもの悲しい。
道に落ちた親友のブレスレットを拾う男性と、その背を見守る仲間達。

これが昔見ていた戦隊ものか?渋すぎる。
犬の姿の上司だけが少し気になるが…。
気が付くと画面はCMになっていた。
どうやら話の後半だったらしい。
どうせなら前半部分が見たかったな、などと考えてから、
ペットボトルの存在を思い出して一気に飲む。
中身はすでにぬるく、心なしか甘さが増している。
画面はエンディングの曲に入った。
渋い歌とジャズ風の音楽に遊び心を感じる。
変わっているが、なんだか面白い。
主人公たちのダンスもなんだかぎこちなくて、それが逆に味にも見える。

結局、見るともなしに最後までつき合ってしまった。
最近の戦隊ものはなかなか出来がいい。
大人がハマるのも分かるかもしれない、と納得しつつ、
私は布団にもぐり込んで贅沢な惰眠を貪った。

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デカとの初遭遇を小説風に。

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