帰ってきたコレクター

「センちゃん、こないだの情報ってどっから入手したの?」
「ん〜、まぁ、俺の人脈からなんだけどね。エイリアンの知り合いも多いから」
「へー、格好いいじゃん!俺もそういう情報網みたいの欲しいなぁ。センちゃんはどうやって知り合ったの?参考にさせてよ」
「バン、センちゃんのやりかたをお前がマネできるわけないだろう」
「そう言うなって相棒。やってみなきゃわかんないじゃん」
「相棒って言うな。それに、わかるから言ってるんだ」
ふたりのいつものやりとりに、センが笑って割り込む。
「まぁまぁホージー。俺は別にいいしさ。でも、バンの参考になるかはわからないよ?」
「うん、わかった。とにかく聞かせてよ」
「俺の場合はたまたま行きつけのラーメン屋のおやじさんがエイリアンで、そこから知り合いを増やしていったんだ」
「ふんふん、なるほど。で、どんな知り合いがいんの?」
センは指折り数え始める。
「えーと、ラーメン屋さんに床屋に本屋さんでしょ、模型雑誌編集者に漫画家にイラストレーター、古本屋にプラモ屋さんに原型師にアニメーターとか…」
「…ちょ、ちょっと待った!あのさ、その人脈ってホントに使えんの?特に後半」
「もう、すっごく使える。バン、街の人をなめちゃいけない。特に古本屋の彼は、この地域一帯でも腕利きのセドリさんなんだ。 客の欲しい本は8割以上の確率で探し出し、その腕は宇宙警察公安部極秘捜査班の対象者発見率にも引けをとらない。 さらに原型師の彼は、一度見たものならほぼ正確に立体におこすことが可能で、エイリアンの造形にも詳しい。宇宙警察の似顔絵捜査官にもまさるとも劣らない腕を持っているんだ。 彼らのおかげで俺たちの生活が豊かになっているんだから、軽々しく使えるのか、なんて言ったらいけないな。 他にもいち早く新刊の情報をキャッチしてくれる本屋さん、(模型の)流行に敏感な雑誌の編集さんなんかも、俺たちの生活にはなくてはならない存在だよ」

「………なんだかわかんないけど凄い気がしてきた、俺」
「丸め込まれるなよ…。センちゃんも、バンで遊ぶな」


もうホントすいません…。コレクター(マニア)ネタはこれで最後かなっと。


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