風物詩 「いきますよ・・・ボス」 「ああ・・・いつでもいいぞ」 2人の会話に、地球署のメンバーに緊張が走った。 バンは頷くと、手に持っていた物体を高く放る。 気合いのかけ声と共に、その物体は空中で綺麗に割れた。 「うっわ、すごいよボス!!」 「お見事!」 みんなの歓声があがる。 「やるわね、ドゥギー」 スワンにねぎらいの言葉をかけられたボスは、刀をしまうと頷く。 「まだまだ、腕をなまらせるわけにはいかないからな」 「ホントにさすがですねぇ!この断面、見事なものですよ!」 「テツ、ボスの腕に敵うヤツなんて滅多にいないのがこれでわかったろ?」 「ホージーさーん、それはもうわかったから…早く食べない?」 「みんな、塩と砂糖どっちがいい?ちなみに、私はコショウがおすすめ」 「意外な味覚の持ち主だよね、ジャスミンは…。あ、ボス、これで刀拭いてください。 ちょっとバン!ちゃんと分けるからまだ食べないでって」 センに渡された布で刀をぬぐいながら、ボスは首を傾げる。 「・・・・・・なぁスワン。毎年思うんだが、なんで俺の剣術の腕を見るのにスイカを使うんだ?」 スワンは笑いながら、綺麗に8等分されたスイカをボスに渡す。 「そうねぇ…。楽しいからじゃない?」 楽しければそれでいいのさ!そしてこれも久々に書いてすごい楽しかったです。 ああ、またみんなに会いたい…デカを思い出す夏。 |
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